Palm OS Developer Suite と OnBoardC の連携
Palm OS Developer Suite(略してPODS)はPalmOS用アプリ開発の統合環境。OnBoardCは、Palm上で動くPalmOS用アプリ開発環境。両者の連携について、覚書程度に書いておきます。
準備するもの
- Palm OS Developer Suite がインストールされたWindows PC
- OnBoardCがインストールされたPalm
- Palm上のDOCファイルをテキスト形式に変換するツール(pigydocやCF2DOCなど)
- リソースファイルからrcpファイル等を吐くツール(PRCExplorerなど)
OnBoardC→PODS
- RsrcファイルとCソースファイルをWindowsに持ってくる
 HotSyncでもFilez経由外部メモリでも何でもいいので、OnBoardCで作成したプロジェクトに含まれるRsrcファイルとCファイルを持ってきます。
- 上で持ってきたCソースをテキスト形式に変換
 何らかのツールを使って、Cソースはテキスト形式にしておきます。
- PODSで新規プロジェクトを作成
 PODSのメニューから、[File]→[New]→[Standard Make 68K C/C++ Project]と選択して、新規プロジェクトを作成します。設定はほとんどデフォルトのままで良いかと。一応CreatorIDだけは変えておきましょう。それと、プロジェクトのタイプは[Make File Import Project]を選択します。
- ソースをコピー
 2番目の手順で用意したCソースを、プロジェクトのフォルダにコピーします。
- rcpファイル等を作成
 PRCexplorerでRsrcファイルを開き、[File]→[Save Source]でrcpファイルとして保存します。拡張子が自動でつかないようなので、保存時のファイル名はhoge.rcpのようにしておきましょう。ビットマップがリソースに含まれている場合、それも一緒に吐き出されます。
- rcpファイル等をコピー
 上の手順で吐き出されたファイル類を、プロジェクトのフォルダにコピーします。
- makefileを作成
 makefileを自作して、プロジェクトのフォルダに置きます。とりあえず、私が書いた(というかどこかからもってきたmakefileをいじっただけ)makefileを置いておきますので、参考程度に見てください。
 makefile
- ビルドする
 プロジェクトを右クリックして[Build Project]を選択します。これで、プロジェクトのフォルダにprcファイルが生成されるはず。
PODS→OnBoardC
※一応、Palm上のファイル(*.c.prc, *.Rsrc.prc)は作業前にバックアップしておいた方が良いかと。- 編集したCソースをDOCファイルに変換
 Palmに持ってくるために、CソースをDOCファイルに変換します。
- Rsrcファイルを作成
 前述のmakefileにはRsrcファイルを作成するための記述も入っています。
 まず、PODS上でプロジェクトを右クリックして[Create Make Target...]を選択します。
 で、Target NameとMake Targetに「rsrc」と入力して[Create]ボタン。
 (一度Createしたら、二度目以降はCreateする必要はありません)
 次に再度プロジェクトを右クリックして[Build Make Target...]を選択。
 するとTargetとして「rsrc」というのが表示されているはずなので、それを選択して[Build]ボタン。
 これで、プロジェクトのフォルダにRsrcファイル(*.Rsrc.prcといったファイル)が生成されるはず。
- CソースとRsrcファイルをPalmにコピー
 HotSyncでも外部メモリ経由でも何でもいいので、上記手順で作成したファイルをPalmにコピーします。
 これで、Palm上にPODSで編集した内容が移りました。
