Palm OS Developer Suite と OnBoardC の連携

Palm OS Developer Suite(略してPODS)はPalmOS用アプリ開発の統合環境。OnBoardCは、Palm上で動くPalmOS用アプリ開発環境。両者の連携について、覚書程度に書いておきます。

準備するもの

OnBoardC→PODS

  1. RsrcファイルとCソースファイルをWindowsに持ってくる
    HotSyncでもFilez経由外部メモリでも何でもいいので、OnBoardCで作成したプロジェクトに含まれるRsrcファイルとCファイルを持ってきます。
  2. 上で持ってきたCソースをテキスト形式に変換
    何らかのツールを使って、Cソースはテキスト形式にしておきます。
  3. PODSで新規プロジェクトを作成
    PODSのメニューから、[File]→[New]→[Standard Make 68K C/C++ Project]と選択して、新規プロジェクトを作成します。設定はほとんどデフォルトのままで良いかと。一応CreatorIDだけは変えておきましょう。それと、プロジェクトのタイプは[Make File Import Project]を選択します。
  4. ソースをコピー
    2番目の手順で用意したCソースを、プロジェクトのフォルダにコピーします。
  5. rcpファイル等を作成
    PRCexplorerでRsrcファイルを開き、[File]→[Save Source]でrcpファイルとして保存します。拡張子が自動でつかないようなので、保存時のファイル名はhoge.rcpのようにしておきましょう。ビットマップがリソースに含まれている場合、それも一緒に吐き出されます。
  6. rcpファイル等をコピー
    上の手順で吐き出されたファイル類を、プロジェクトのフォルダにコピーします。
  7. makefileを作成
    makefileを自作して、プロジェクトのフォルダに置きます。とりあえず、私が書いた(というかどこかからもってきたmakefileをいじっただけ)makefileを置いておきますので、参考程度に見てください。
    makefile
  8. ビルドする
    プロジェクトを右クリックして[Build Project]を選択します。これで、プロジェクトのフォルダにprcファイルが生成されるはず。

PODS→OnBoardC

※一応、Palm上のファイル(*.c.prc, *.Rsrc.prc)は作業前にバックアップしておいた方が良いかと。

  1. 編集したCソースをDOCファイルに変換
    Palmに持ってくるために、CソースをDOCファイルに変換します。
  2. Rsrcファイルを作成
    前述のmakefileにはRsrcファイルを作成するための記述も入っています。
    まず、PODS上でプロジェクトを右クリックして[Create Make Target...]を選択します。
    で、Target NameとMake Targetに「rsrc」と入力して[Create]ボタン。
    (一度Createしたら、二度目以降はCreateする必要はありません)
    次に再度プロジェクトを右クリックして[Build Make Target...]を選択。
    するとTargetとして「rsrc」というのが表示されているはずなので、それを選択して[Build]ボタン。
    これで、プロジェクトのフォルダにRsrcファイル(*.Rsrc.prcといったファイル)が生成されるはず。
  3. CソースとRsrcファイルをPalmにコピー
    HotSyncでも外部メモリ経由でも何でもいいので、上記手順で作成したファイルをPalmにコピーします。
    これで、Palm上にPODSで編集した内容が移りました。