HPNV Scenario Compiler(仮称)
Palmで遊べるアドベンチャーゲーム(以下ADV)が手軽に作れるツール。 工夫次第ではADVに限らず、色々なゲームが作成可能。
3.少し脱出ゲームらしくする(タップを使う)
前章で作った脱出ゲームに少し手を入れます。本棚の本を調べると鍵が手に入るようになっていましたが、ここで手に取る本をユーザーに選ばせるようにしてみましょう。本棚のどこをタップするかによって、どの本を選んだかを判断します。
サンプルは↓こちら。
サンプル(ソースと画像を含む)
ではソース(Dasshutsu2.txt)の解説です。前回のソースから変わった部分を見ていきます。
:Scene06
#CLS
【手に取る本をタップ】
#JUMPINRECT 78,46 95,73 "Scene06-0-2"
#JUMPINRECT 0,0 144,116 "Scene06-0-1"
#CLS
本を手に取るのをやめた。
#JUMP "Scene05"
:Scene06-0-1
#PICTURE "Scene06.bmp" 1
#CLS
本を手に取り、開いてみる。
#JUMP "Scene06-2"
:Scene06-0-2
#PICTURE "Scene06.bmp" 1
「:Scene06」と「#PICTURE "Scene06.bmp" 1」の間が、今回追加した部分です。まずメッセージ部をクリアして、「【手に取る本をタップ】」と表示します。次の#JUMPINRECTは、ユーザーが画面のどこをタップしたかによってどこかにジャンプするための命令です。
#JUMPINRECT x1,y1 x2,y2 "ジャンプ先"
ここでは「【手に取る本をタップ】」と表示したあとに、
- タップした場所が(78,46)~(95,73)なら(=読める本を選んだ)Scene06-0-2にジャンプ
- 上記以外でタップした場所が(0,0)~(144,116)なら(=他の本を選んだ)Scene06-0-1にジャンプ
- 上記以外の場所をタップした場合(=本棚以外の場所を選んだ)はそのまま次の行へ
今回は本棚のシーンでのみ#JUMPINRECTを使いましたが、これを駆使すると選択肢の表示をなくすことも可能です。Flashの脱出ゲームにかなり近くなります。